劇場版「荒野に希望の灯をともす」金沢上映会・アンケート集計報告

劇場版「荒野に希望の灯をともす」金沢上映会

参加者アンケート 集計報告

 (1)開催日時  2024年8月12日(月・休日)金沢21世紀美術館  3回上映

          2024年8月13日(火)   金沢市アートホール 2回上映

 (2)来場者   592人

(3)アンケート回答者 137人 (回答率 23.1%)

 (4) 回答者の所在地

    金沢市:76人 野々市市:8人 白山市:6人 小松市:5人 能美市:4人

七尾市:3人 内灘町:3人 中能登町:2人 加賀市:1人 羽咋市:1人

    珠洲市:1人 志賀町:1人 津幡町:1人 回答なし:20人

   <県外>東京都:1人 神奈川県:1人 三重県:1人 島根県:1人

(5)回答者の年代

      10代:4人 20代:1人 30代:3人、40代:8人 50代:20人

   60代:32人 70代:38人 80代:11人 90代:2人

   回答なし:18人 

アンケートに寄せられた感想(一部抜粋)

【1】映画を見られた感想、平和への想いをご記入ください。

〇生きるために何が求められているか、―それをつかみ、命をかえりみずに実践する-その実像を見せていただきました。すごい!時間を忘れて見せていただきました。ありがとうございました。

〇中村哲氏の大きなお仕事、生命の大切さ、その願いに添って人生を貫かれた人類の代表として心から心底中村氏の働きに謝しながら暮らしたい思います。御縁をいただき、ありがとうございました。

〇中村てつさんの命を助けたいという気持ちが努力、協力で多くの人の命を助けたことに感動しました。今、私たちができる募金などに積極的に参加したいです。(金沢市 11歳)

〇「きれいな水 生きていける食料 そして仕事」それがあれば人々は平和的に生きられるのだ。軍事、兵器で平和は作れない。中村さんの思いに共感します。国会でそのことを訴える中村さんに非難のヤジをあびせた議員たちがいたことをあとで知り、驚き、恥ずかしく中村さんにお詫びしたいと思いました。

〇もっと中村さんの功績を広めたいと思いました。小中学校で上映してほしいです。

〇武器よりも争いよりも用水をつくり水を得て農業を緑、実のある人々のくらしの中に自然に添った人間の生き方に平和を感じました。

〇一つの信念「みながご飯を食べられる平和な世界」をつらぬいた中村医師の思いを私たちも継いでいきたいと思いました。ありがとうございました。

〇中村哲さんの言葉、一つ一つが全人類が生きていく生きる「経典」だと思いました。しっかりと言葉を心にきざんで生きていきたいと思いました。

〇何度も中村医師の言葉をくり返し伝えていきます。

〇まだアフガンやパキスタンにハンセン病があるのかと驚きました。

〇改めて中村さんの死がどれほどもったいなく、悔しいものかと思いました、もっともっと多くの日本人に中村さんのことを知ってもらいたいです。(東京都 36歳)

〇中村医師の話は聞いたことがありましたが、はじめてしっかりと理解できました。武器がなくても水と食べもので命をつないでいくことで平和が実現できるのですね。

〇人が自然と共に生き、謙遜に歩むこと、35年その地に現地の方々と共に生きた中村さんの生きざまに学ばされました。

〇今回映画を観て本当によかった。全ての人に観てほしい映画だと思った。本当に大事なもの(命をつなぐ自然の恵み、命を大切にすること)に気づかせてくれた。中村哲さんの本を読んでみたい。

〇この映画を観るのは2回目です。自宅近くの図書館で中村さん本を借りて読んでいます。

〇感動しました。世界から戦争を無くするために、軍隊を無くせねばなりません。まず自分の国から始めるには、国民の見識と覚悟が必要です。(加賀市 84歳)

〇中村医師のご活動はドキュメント番組などで、ほぼ知っているつもりではありましたが、医師としてのお働きの映像は初めてで、前半の医療活動も見せてもらってとてもよかったです。

〇平和という言葉はむずかしい。何をもってなのか。

〇以前から中村哲の本は読んでいたが、やはり映像ではまた強い中村の思いが強く感じられ、とてもよかった。見られて想像できなかったことが現実として受け止められた。(金沢市 76歳:震災で輪島から金沢へ避難しています)

〇「暴に対し暴をもって報いない」という言葉が、今のロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ攻撃に重なりました。軍事費拡大の日本政府にも子どもに対し、けんかはだめ、話し合いでと言うのに国家レベルになると、なぜこうなるのか。そんな中、黙々と実をもって活動された中村さんに心から感謝します。

〇「荒野に希望の灯をともす」の言葉そのものでした。戦争では何も得ることなどないことがよくわかりました。

〇日本の、世界のともすれば絶望しそうになる状況のなかで、中村哲さんの生き方、業績に、確かな希望がある。この映画を多くの人に観てほしい、と心から思った。

〇言葉にすると陳腐になってしまうが、一人の意思と共鳴した人々の途方もない大きな力の前に、権力の無力を思い知らされる。反戦の側の私のような者にとり、頼りとした中村哲さんは存在しない。この現実は痛切である。しかし、遺志と珠玉の言葉は引き継がれる。平和の持つ途方もない力を信じて進みたい。上映会ありがとうございました。

〇映画のなかで中村医師の言葉「暗ければ灯をともす価値がある。寒ければ火を焚く意味がある」 この言葉の意味を噛みしめて今後を歩みたい。

〇命をかけるとはこういうことなのだと教えられます。ケーキを配るところ、水が通ったところ、その中での人々の笑顔に涙が出ました。やはり笑顔のあふれる社会、世界がよいです。

〇中村哲の言う平和に強く共感した。世界中に広めたいと思った。

〇用水路が完成したときの現地の人々の喜びの声がとてもこころに残った。私は日本から出たことがなく、海外の現状をあまり知らなかったが、これからはもっと積極的に知って自分で行動できるようになりたい。(金沢市 16歳)

〇人類の平和とは何かを深く考えさせられました。中村哲さんの生き様について、本を通してもっと知りたいと思います。

〇平和とは人々がつながり生きること。砂の砂漠が緑豊かな土地になり、子どもたちの笑い声、豊かな食料をわかち合う人々、すばらしい、専門家って何なのだろう、その信念の強さを思います。

〇知らないということは何と罪なことと思いました。知ったからには行動に移すことの大切さを思いました。

〇人が飢えるところに平和はない。魂が飢えるところに安心はない。昨年名古屋で見ましたが、今回金沢でも見れて良かったです。

〇どんな一国の大統領、学者の一言より、中村医師の一言の重さをズシリと感じる上映会でした。アフガニスタンの人々がこれからも生きる喜び、自然との共生でより幸せになられますよう、わたしたちも日常生活の細部にまで、今日学んだことを生かしていきたいと思いました。

〇平和を願いながら何とかけ離れた世界になっていくことでしょう。核廃絶を願って止みません。唯一の被爆国としてその悲惨を悲しみます。自然災害(地震etc)だけでなく、環境破壊もstopを訴えます。(金沢市 93歳)

〇素晴らしい!中村哲の思いを平和な世のため生かして行かないと!

〇人の命を守るのは平和と水、自衛隊の海外派遣は国民を守ることができないことを再認識した。

〇ウクライナ、ガザの人達、生きる術を世界が考えられるようになりたい。中村哲氏の人の命のあり方を考えぬき、山田堰まで学び、たどりついた生き方は人を大切にする本当に希望の灯です。

〇戦争の足音が近づいているように感じる昨今、平和とは何なのか、改めて考えさせられた。たった一人で始めた活動から周りの人を現地の人を巻き込み、広く知られるようになっていったのは中村さんの人柄と平和希求の想いに賛同する人が増えていくことにつながったと感じた。

〇最初から最後まで泣きっぱなしでした。私にはあすこまで素晴らしいことはできませんが、笑顔や言葉や行動で人や物に奉仕をし、少しでも早く世界全体が幸せになるよう努力したいと思います。

 

【2】映画制作者やペシャワール会へのメッセージ

 〇2001年の戦禍と干ばつに緊急食料援助を訴える講演会(金沢では東京講演のビデオを見る会)があり、ペシャーワール会は皆さんの寄付はすべて現地支援に使っている、会の運営には使っていないときっぱり言われたことに心うたれ、すぐに会員になりました。会報、著書、講演など沢山書かれて運営費を捻出されていたのですね。心から敬意を表します。アフガニスタンのことは日本では情報が少なく、それ以降、関心をもって見るようになりました。2020年1月、福岡でのお別れ会に参加させていただきました。かつて中村さんが「もし自分が死んでも必ずあとを継いでくれる人たちがいる」と言われたとおり、歩み続ける決意の会に思えました。あの時の駐日アフガニスタン大使の弔辞は胸にささりました。

〇会員です。一生涯、会員でいます。

〇アフガンの人達の悲しげな目から喜びの目になっていった。一人の力がこんなにも大きな力になるとは。今の政治家は自分の欲だけ、自分もささいなことからでも人の力になりたい。

〇Dr中村氏がなぜ殺されねばならなかったかの追求がひと言ほしかった。

〇もっとたくさんの劇場で上映してほしいです!(東京都 36歳)

〇金沢で開催して下さりありがとうございました。

〇私は現在、ペシャーワール会の会員です。中村さんの生き方を学んで、今後もがんばって生きていきます。

〇完成度の高い良質な作品でした。やがて近いうちにこれを一般に流布できる方途を講じてください。各地域での上映活動など・・・(加賀市 84歳)

〇〝医者なのに自分のお子さんは助けられない〟映画ではちらっとしか触れていませんでしたが、どんなにかおつらい出来事だったか、と思います。

〇もっと多くの人がみるべき、時に子どもたちに見て感じ取って考えてほしい。

〇地道な活動を継続されていることに敬意を表します。

〇とても勉強になりました。なぜ医師なのに用水路をつくろうとしたのか、よくわかりました。水路でさばくが森になってすごいと思った。(津幡町 10歳)

〇ごはんをたべれなかった人がかわいそうだった。(津幡町 7歳)

〇子どもたちも集中して見ることができました。ありがとうございました。大切なことを学べたと思います。(津幡町 39歳)

〇ドキュメンタリー映画の映像と語りに全編、圧倒されました。もっともっと大勢の人たちに観てもらいたい映画です。

〇このような素晴らしい映画をぜひ、テレビのゴールデンタイムに上映し、多くの人に知ってもらいたいと思った。

〇このような映画を見る機会を与えていただきありがとうございます。ぜひ、多くの子どもたちや若者にも見てもらえるよう教育機関、学校関係者に働きかけをお願いします。

〇みなさんの強い想い、信念が真の平和につながります。ありがとうございました。

〇ありがとうございます。自分の生きる力としたい言葉、想いがいっぱいありました。

〇今後もアフガニスタンの人々との連帯、協力が途切れることがありませんよう、活動を続けてください。微力ながら協力できるようになりたいと思います。

〇ノーベル平和賞を

〇是非この映画を全国の小、中、高の授業の中に取り入れるべき!

〇水の大切さは能登半島地震でも痛感しました。私たちもできることをしていきたいと思います。

〇国境なき医師団が国境なき生き方を問う、小さな小さな灯を守るため協力したいです。映画をありがとう。

関連リンク

記憶の灯り 希望の宙へ
いしかわの戦争と平和
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める!いしかわ市民連合

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